住宅地

強い揺れに襲われると、住宅地の路上には落下物や倒壊物があふれます。

住宅地の路地にあるブロック塀や石塀は、強い揺れで倒れる危険があります。揺れを感じたら塀から離れましょう。

電柱や自動販売機も倒れてくることがありますので、そばから離れましょう。

屋根瓦や二階建て以上の住宅のベランダに置かれているエアコンの室外機、ガーデニング用のプランターなどが落下してくることがあります。頭の上も注意しましょう。

強い揺れが起きると、耐震性能の低い住宅が倒壊する場合もあります。これにより瓦礫や窓ガラスが道路内に散乱する可能性もありますので、揺れを感じたら周辺の状況に注意しましょう。

オフィス街・繁華街

中高層ビルが建ち並ぶオフィス街や繁華街では、窓ガラスや外壁、看板などが落下してくる危険性があります。

オフィスビルの窓ガラスが割れて落下すると、時速40〜60kmで広範囲に拡散します。
ビルの外壁や張られているタイル、外壁に取り付けられている看板などが剥がれ落ちることもあります。
鞄などで頭を保護し、できるだけ建物から離れましょう。

繁華街では、オフィス街には少ない、店の看板やネオンサインなどの落下・転倒物が加わります。
強い揺れに襲われた際には十分注意しましょう。

海岸

海岸で強い揺れに襲われたら、一番恐ろしいのは津波です。避難の指示や勧告を待つことなく、安全な高台や避難地を目指しましょう 。

近くに高台がない場合は、3階建て以上の建物を目指し、3階より上に上がります。

津波は繰り返し襲って来て、第一波の後にさらに高い波が来ることもあります。いったん波が引いても絶対に戻ってはいけません。

避難標識が整備されている場合には避難する際の目安になります。

海水浴中の場合は、監視員やライフセーバーがいる海水浴場では指示に従って避難しましょう。

川べり

津波は水を湛えている川を遡ります。

流れに沿って上流側へ避難しても津波は追いかけてきます。
流れに対して直角方向に素早く避難します。

山・丘陵地

落石に注意し、急傾斜地など危険な場所から遠ざかりましょう。

登山やハイキングで山にいる時に強い揺れに襲われた場合には、まず落石から身を守りましょう。

地震で地盤がゆるみ、崩れやすくなっている可能性がありますので、ガケや急傾斜地など危険な場所には近づかないようにしましょう。

運転中の場合

急ブレーキを踏めば予想外の事故を引き起こすことにつながります。

揺れを感じたら:

  • 1: 急ブレーキは禁物です。ハンドルをしっかり握り、前後の車に注意しながら徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車します。
  • 2: エンジンを切り、揺れがおさまるまでは車外に出ず、カーラジオから情報を入手します。
  • 3: 避難の必要がある場合は、車のキーはつけたままにし、ドアをロックしないで、窓を閉めます。
  • 4: 連絡先を見えるところに書き、車検証などの貴重品を持ち、徒歩で避難します。

車での避難は、緊急自動車などの妨げになりますのでやめましょう。

高速道路では、普通の道路を走行中の対処に加え、以下の点にも留意しましょう。

  • *高速走行しているのでハザードランプを点灯させ、前後の車に注意を喚起します。
  • *高速道路では約1kmごとに非常口が設けられており、ここから徒歩で地上に脱出することができます。

バス

急ブレーキが踏まれる場合もあります。ケガをしないように姿勢を低くしたり、手すりやつり革をしっかり握りましょう。

強い揺れを感じた場合に、危険を回避するために急ブレーキが踏まれることもあります。

座席に座っている場合には、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。

停車後は、乗務員の指示に従いましょう。

鉄道

緊急停車に備え、ケガをしないように姿勢を低くしたり、手すりやつり革をしっかり握りましょう。

強い揺れを感知すると電車は緊急停車します。

座席に座っている場合には、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。

停車後は、乗務員の指示に従いましょう。

新幹線

新幹線は早期地震検知警戒システム(ユレダス)が作動して緊急停車します。

高速走行している場合が多いので、座席に座っている場合には、前に飛び出さないように座席の間に体を隠し、立っている場合には手すりをしっかり握って転倒しないようにしましょう。

停車後は、乗務員の指示に従いましょう。

地下鉄

震度5弱程度の揺れを観測した場合に運転を停止し、線路途中なら安全を確認し、低速で最寄りの駅に向かいます。

地下鉄の運行速度は時速40〜50km程度です。

座席に座っている場合には、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。

停電になっても非常灯が1時間程度は点灯するので、慌てずに行動しましょう。

地下鉄によっては高圧電線が線路脇に設置されているので、勝手に線路に飛び降りると大変危険です。

停車後は、乗務員の指示に従いましょう。



消防庁 防災お役立ちツール必要なものをチェック! 今のうちに準備を。

避難カードを作成したり、 チェックシートを利用して非常時に必要になる必需品・備蓄品を準備・確認しておくなど、地震が発生する前にできる対策は今の内に行っておく事が大切です。

避難カードや非常持出し品チェックシートは、下記の消防庁サイトの防災マニュアルページにて公開されています。 ご自身・ご家族はもちろん、ご友人やご近所の方、みなさんで事前に準備し、被災してしまった時の負担をなるべく軽減できるよう、しっかり備えておきましょう。

http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/too/tool.html