地震解析ラボの地震観測手法

地震解析ラボでは地震に関する研究、大規模地震の前兆現象に関する研究を行っています。
なかでも地震の短期予測(数日〜2週間前)の観点から、【1】電離層擾乱(VLF/LF送信局電波の伝搬異常)の検出、【2】ULF電磁放射(電磁場変動)の検出、【3】GPS電波を用いた電離層のモニタリング、の3つの観測手法に焦点を当てて地震予測の研究を重ねてきました。
この研究の成果を基に、2011年より実用的地震予測情報を配信しています。

電離層擾乱(VLF/LF送信局電波の伝搬異常)のモニタリングと地震予測

VLF(周波数3-30kHz)/LF(30-300kHz)

送信局電波を用いた地震予測の原理 地震の前には、電離層擾乱が観測されています。さらに、この電離層擾乱によって、VLF/LF電波に伝搬異常が起こり、送信局から受信局に届くまでの時間(位相)や強度(振幅)に変化が出ることも判っています(約数日前〜2週間)。この伝搬異常を弊社独自で開発した受信装置を用いてモニタリングし、地震の前兆現象を検出します。
地震予測は、複数のVLF受信局にて同時観測を行い、各受信局のVLF電波の伝搬異常(位相・振幅の変化)を解析して行います。

地震解析ラボの観測点(VLF受信局)は、上記のように日本の各地方に配置させています。また、それぞれの受信局にて、国内・国外のVLF電波を東西南北方向から受信しております。これにより、日本を網目状にした観測網が構築され、伝搬異常が発生した網目(伝搬路)から、震源域、地震の大きさ(マグニチュード)、日程を予測することができます。

ULF電磁放射(電磁場変動)と地震予測

ULF(周波数3kHz以下)電磁放射を用いた地震予測の原理

地震の前には、地下で微細破壊(マイクロフラクチャ)が起こり、さまざまな電波が発生することが判っています(約2〜3週間前)。そのうちの極超低周波(ULF)電波放射を地中に埋めた磁力計を用いてモニタリングし、地震の前兆を検出します。
地震予測は、複数のULF受信点で同時観測を行い、各受信局のULF電波の電磁場変動を解析して行います。※観測点は、首都圏東海を中心に計3か所(中津川・篠島・南伊豆)

GPS電波を用いた電離圏のモニタリング

GPS電波を用いた地震予測の原理

地震の前には、電離圏の電子数が異常変化することが判っています(約0〜5日前)。この電離圏異常をGPS衛星電波を用いてモニタリングし、地震の前兆を検知する手法です。
GPS衛星から発射された電波が電離圏を通過する時に生じる時間差の情報から電離圏の電子数を算出して、地震予測を行います。